ヴィーガンと蜂について
ヴィーガンがなぜ「蜂蜜」や「アボカド」を食べることを避けるのか
先ずはご存知の通り、ヴィーガンは動物で作られた製品を避けます。例えばベーコンやレザー。そして動物から作られた製品、牛乳やバターです。
ヴィーガンの間では、この中には蜂蜜も含まれると考えられています。なぜなら、蜂蜜はハチの労働によって生産され、それは人間のためのものではないからです。
そして現在の蜂蜜需要の拡大による、一部のビー・キーピング(養蜂)の不道徳的な運営の仕方が問題になっています。
筆者も、数年間ペット、特に犬猫を守るためのプロジェクトに携わっていましたので「パピーミル」に結びつけることで理解できます。
ではアボカドはどうなの?
アボカドは、ミツバチによる送粉のおかげでアボカドの実ができるとの事ですが、特にアメリカではその送粉をする自然界の蜂自体の数が十分ではありません。
ですので、ビー・キーピングの力を借りるしかないのです。(ここでのビー・キーピングとは、マイグラトリー・ビー・キーピング=ハチの巣と一緒に移動して各地で農産物に必要な授粉を助ける業者)
つまり、アボカドを購入して食べる事は、その一部の不道徳的行為をする業者を助けることになり、今後も多くのハチが人間のために不当に扱われていくことに繋がるという事です。
ちなみに英国のヴィーガン・ソサエティーによると、蜂蜜はやっぱりヴィーガン・フードではないようです。
マイグラトリー・ビー・キーピングに助けられている農産物
実は他にもマイグラトリー・ビー・キーピングに助けられている農産物はたくさんあります。
この部分は、ヴィーガンの間でもかなりのディベートが行われています。どこからどこまでがヴィーガンなのか、それに反したらヴィーガンではないのか。
筆者が今回のリサーチで感じたこと
今回調べていく中で、色々な状況の違いにより、ヴィーガン・フードなのかそうでないのかの判断が難しいケースをいくつか見ました。
ヴィーガニズムは、「可能な限り動物を思いやる生き方であり、個人の決意であり、単純に誰かが決めたルールや解釈に沿っていなければいけない訳ではない」と感じました。
実はこの授粉分野、将来的にはシャボン玉やドローンの利用が期待されています。